東京大学 大学院薬学系研究科 薬品作用学教室

Laboratory of Chemical Pharmacology,Graduate School of Pharmaceutical Sciences,The University of Tokyo

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2019年のニュース

小此木闘也君が日本薬学会年会で学生優秀発表賞を受賞(2019.4.22)

2019年3月20-23日に千葉で開催された日本薬学会第139年会において、岡本和樹君と小此木闘也君と香取和生君の3名が学生優秀発表賞を受賞しました。発表演題はそれぞれ「テルビウムドープガラスの蛍光を手がかりにした標的パッチクランプ法(口頭発表)」、「運動状態と末梢臓器の生理活動変化に関連した迷走神経の発火活動(ポスター発表)」、「梨状皮質における睡眠時鋭波中の規則的な神経活動(口頭発表)」でした。

佐々木助教が日本薬学会奨励賞を受賞(2019.3.23)

佐々木助教が平成31年度日本薬学会奨励賞を受賞しました。対象となった研究課題は「脳の情報処理と末梢機能制御メカニズムの解明」です。自由行動中の動物から多様な電気信号を記録する高度な実験技巧が高く評価されました。授賞式およ び受賞講演は、日本薬学会第139年会(幕張)において3月19日に行われました。



  

小島寛人君が日本薬理学会で年会優秀発表賞を受賞(2019.3.16)

2019年3月14-16日に大阪で開催された第92回日本薬理学会年会において、小島寛人君が年会優秀発表賞を受賞しました。発表演題は「The CaMKII-Tiam1 complex in memory storage process」でした。



忘れた記憶を回復させる薬を発見(2019.1.8)

北海道大学大学院薬学研究院の野村洋講師が当研究室の助教であった当時、京都大学大学院医学研究科の高橋英彦准教授との共同研究で、脳内のヒスタミン神経を活性化する薬が記憶に与える影響を調べました。その結果、記憶テスト前にヒスタミン神経を活性化すると、忘れてしまった記憶でも思い出せるようになることを見出しました。 マウスにおもちゃを見せて、おもちゃの形を学習させました。通常のマウスは1週間経過するとおもちゃを思い出せませんが、ヒスタミン神経系を賦活化する薬を与えると、おもちゃの記憶を思い出すことができました。この薬の働きには、嗅周皮質と呼ばれる脳領域の活動上昇が関わっていました。このデータをもとに、同種の薬物が、ヒトでも記憶成績を向上させる効果があるかを38名の参加者を対象として調べました。あらかじめ参加者にはたくさんの写真を見せ、記憶テストでは再びたくさんの写真を見せて、写真を覚えているか質問しました。その結果、同薬によって正解率が上昇しました。もともと記憶成績が悪い参加者ほど薬の効果が大きいことがわかりました。 本研究成果は、脳内ヒスタミンの働きやヒスタミン活性化薬の新しい作用だけでなく、柔軟に働く記憶のメカニズムの解明に貢献します。本研究成果は、2019年1月8日のBiological Psychiatry誌(オンライン版)に掲載され、テレビ朝日、フジテレビ、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞など多くのメディアで紹介されました。

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